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2009年9月25日 (金)

青春18きっぷで青森に行ってきました(2)

うっかり書き忘れていましたが、もちろん一人旅です。

3日目 8月29日(土)

太宰治生誕百年記念、「津軽」の旅、はじまりはじまり~。
昨日、電車内で読み終えたばかりの『津軽』の印象も鮮やかなまま、ゆかりの地をめぐりました。
(この旅行記をしたためている現在、すでに印象は薄れてきていますが……

宿で朝食をとり、あわただしく出発。
当初の予定より一本早い電車に乗るため、気合いを入れて青森駅へ向かいました。
ところが!
昨晩の大雨の影響で五能線に遅れが生じ、そのうえ、乗ろうとしていた8時ちょうど発の海彦山彦号(たぶん臨時列車)が運休となってしまったのです。
実は昨日、青森駅から宿へ向かう途中、雨が降り出していたのですが、まさかこんなことになるとは思いませんでした。
確かに、大雨の警報は出ていたのですが……
仕方なく、当初の予定通り、それより約30分後の電車に乗り、まずは五所川原駅へと向かいました。
バスで行くことも考えたのですが、いまいち乗り場が分からなくて……

弘前行きで川部駅まで行き、五能線に乗り換え。
車窓からは、岩木山らしき美しい山がよく見えました。まさしく津軽富士!
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林崎駅にて、車内からりんご畑越しに見える岩木山を撮影。

遅延が心配されたものの、それほど問題も無く五所川原駅に到着しました。
電車を降り、案内に従って歩いていくと、改札も無く、唐突に津軽鉄道のホームへ(笑)。
でも、芦野公園駅までの記念切符が欲しいし、お手洗いにも行きたかったので、引き返して、いったん改札を出ることにしました。
ところが!!
改札が閉まってる……
きっと、この駅、電車が到着する時間にしか改札が開かないんでしょうね。
同様に困っていた女子高生と一緒にうろうろしていると、気づいた駅員さんが「どこから来たんだ?」と不審げに言いつつ、改札を通してくれました。
ちょっとしたタイムラグですよ……

こうして無事に記念切符を入手し、ふたたび津軽鉄道のホームへ。
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駅を出たり入ったりして、うろうろしている間に、列車が到着していました。
二両編成のうち、後の車両は団体貸し切りとなっていて、前の車両には、車内いっぱいに、『津軽』を紙芝居か、絵巻物のようにしたものが貼ってありました。
これ、トレインアテンダントさん達の手作りだそうで、ぐるりと一読すれば『津軽』を読んだ気になれるそうです。
この列車、偶然にも太宰仕様の列車だったようで、トレインアテンダントさんが同乗して、観光の相談などをうけていました。

団体旅行客をはじめ、ほとんどの乗客は金木で下車し、アテンダントさんの車内放送も終わりました。
私は記念切符を購入していたので、次の芦野公園駅で降りました。
到着は11時頃。青森から、けっこう時間がかかりましたね。
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こちらは旧駅舎。喫茶店になっています。
もうちょっと枯れた感じをイメージしていたのですが、意外と新しめでかわいい外観でした。
時間が惜しかったので、中へは立ち寄らず、早々に斜陽館へと向かいました。

途中、金木小学校の横に碑が立っていたので撮ってみました。
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太宰が通っていた明治高等小学校の跡、とのこと。

更に、道なりにどんどん歩いていくと、やがて、どこからともなく三味線の音色が。
ほどなくしてT字路にさしかかり、左へ曲がると、雲祥寺にたどり着きました。
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「思ひ出」に出てくる「地獄極楽の御絵掛地」のあるお寺。
(この時点ではまだ「思ひ出」は読んでいないので、『津軽』に引用された部分を読んだだけでしたが……)
どこまで進入して良いのか分からず、なんとも中途半端な見学ぶり(笑)。
やっぱり事前の計画は大事だな……。

雲祥寺を去り、右へ折れ、少し歩いていくと、今回第一の目的地、斜陽館に到着しました。
旧津島家住宅、後に旅館「斜陽館」となり、今は太宰治記念館になっています。
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写真等で見たままの佇まいです。

内部は、まさに風情・風格のある大豪邸。かなりテンションUPです!
(大宰は「風情も何も無い、ただ大きいのである」と言ってますが……)
こういう、古めかしい日本家屋が大好きなんですよね。

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こんなかまども、すごく良い!

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こちらは、百年前に太宰治がうまれたという部屋。
小さめだけれど、素敵なお部屋。

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お庭もすばらしい。
お手入れをされていた方、お尻から撮ってしまってごめんなさい……

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2階は洋風でおしゃれ!!

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2階の洋間。

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2階の和室。襖の漢詩の中に「斜陽」の字があり、ファンからは「斜陽の間」と呼ばれ親しまれていたとのこと。

こうして、旧津島邸のたてもの探訪を楽しんだ後は、青森へとってかえすべく、最寄りの金木駅へ。
道すがら、太宰治疎開の家(津島家新座敷)をのぞいていきました。
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文字通り、道からのぞき込んだだけですけどね。
鉄道旅行は、どうしても時間に縛られてしまって、なかなか自由に観光を楽しめないですね。

金木駅にて、少々電車待ち。時刻はちょうどお昼の12時頃です。
予定よりもずいぶん駆け足で金木をまわってしまいました。
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まっすぐに続く津軽鉄道の線路と、岩木山。とっても気持ちの良い、清々しい景色でした。

そして、やってきた列車は、なんと往路で乗ったのと同じもの。
今度は、『津軽』絵巻が展示してある車両に団体客が乗り、もう一方の車両が一般客用になっていました。
こちらの車両には風鈴がつり下げられてあり、電車の揺れによって音が鳴るようになっています。
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車窓には、ずっと岩木山。

12時半頃、五所川原駅に到着。例の五能線のダイヤが、だいぶ乱れているようでした。
時刻表通りであれば、ここで50分ほどの待ち時間が生じる予定だったので、昼食をとろうと思っていたのですが。
とりあえず、時間がもったいないので、あてにならない電車よりは、と思い、バスを確認。
しかし、運賃が思いのほか高く、ふたたび駅へ。
するとそこへ、1本前の列車が1時間以上の遅れでやって来るとのアナウンスが!
これに乗れば良いんじゃないかということで、結局、電車で青森へ戻ることにしました。
駅員さんに川部駅でだいぶ待つことになるぞとおどされ、でも次の列車を待つよりは確実だろうと慰められつつ、五能線のホームへ。
それからまた少し待って、ようやくやって来た弘前行きに乗り込んだのでした。

五能線の車窓から。
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さきほどの写真と非常によく似ていますが、違う場所です。
撮った本人も同じ場所だと勘違いし、撮影時刻で間違いに気づきました。

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林崎駅にて。ふたたび、りんご畑と岩木山。
こんな調子で、ずっと岩木山に見守られている感じでした。

そして13時10分過ぎ頃、川部駅に到着。
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進行方向を反転させ発進する五能線の列車を見送り、ひもじい思いで、青森行きをひたすら待ちわびたのでした。
食べ物もないし、暇をつぶす道具(本とかDSとか)も駅のロッカーに入れてしまったし……。
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向かい側のホームを撮っているのは、こちらのホームの駅名標の足下には少年がぐたーっと寄っかかっていたためです。

空腹のまま待つこと1時間近く。14時1分発の青森行きが来ました。
私が当初乗るつもりだった弘前行きはまだ来る気配はありませんでしたが、青森行きは時間通りに出発。
やはり1本前のに乗ってきて正解でした。

14時43分、青森駅到着。なんとか予定通りに戻ってこられました。
次なる目的地へ向かうバスが来るまで、あまり余裕がなかったので、駅の横のコンビニでパンを買い、大急ぎでお腹につめこみました。
ところが。
その時刻になっても、ちっともバスが来ないのです。
乗りたいバスよりも後に来るはずのバスが、2、3本行ってしまってから、どうもおかしいなと思い、時刻表を見直してみました。
……すると。
毎時5分発だと思い込んでいたそのバスが、よりにもよって、15時台だけ無いのです!
なぜにどうして~!?
しばし呆然とした後、駅の待合室に向かい、心を落ち着かせて今後の計画を立て直すことにしました。
こんなことなら、はじめから観光を金木周辺だけにしぼって、もっとゆっくりまわればよかった。
などと思っても、後の祭りです。

この日は、青森観光の後、特急で函館に向かう予定でしたので、特急の時刻も考えなければなりません。
青森観光を切り上げて函館に向かってしまっても良かったのですが、悩んでいるうちに15時台の特急の発車時刻を過ぎてしまい、次は2時間後という始末。
タクシーもけっこう高くつきそうだったので、やめました。
秋に2回の旅行を計画しているので、今回はいつも以上にケチなのです。
しかし、16時台のバスで行けば、函館へ向かうのが予定よりだいぶ遅くなってしまうので、これも悩みどころでした。

ともあれ、バスの時刻まで散歩でもしながら考えよう、ということで、海辺へ向かいました。
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青森の海と、八甲田丸。
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「津軽海峡・冬景色」の歌碑。
ひたすら「津軽海峡・冬景色」が流れ続けていました。
この歌のために、津軽海峡を渡りたいと思ったようなものだし……
歌碑を見ることができて、大満足でした(笑)。
こうして元気を取り戻した私は、16時5分のバスに乗ることに決定。
急いで、駅前のバスターミナルに引き返しました。

青森駅からバスに揺られること約30分。
意を決してやってきた、本日最後の目的地は、そう、三内丸山遺跡
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もはや太宰とは関係ありませんが……
ずっと行きたいと思っていたので、少々無理をしてみました。
約10分で見学を終えれば、16時48分の青森駅行きバスに間に合う計算でしたので、一目散に、あの掘立柱建物のもとへ向かいました。
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そう、これよ、これ!
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とりあえず、これが見られただけで満足し、バス停へと引き返しました。
そりゃあ、本当は、もっとゆっくり見てまわりたかったんですけどね。
10分で 帰れそうもなかったら、次の1時間後のバスを待つ気ではいたのですが、間に合いそうでしたので。
函館に着くのもだいぶ遅くなってしまうし……。

そして、明らかに先ほど乗ってきたのが折り返して来たらしきバスに乗り、青森駅へ。
特急の発車時刻まであまり時間がなかったので、大急ぎでコインロッカーから荷物を回収し、駅に駆け込みました。
17時22分、特急スーパー白鳥で、いよいよ函館に向けて出発。
今回利用したのは、5,500円で青森と函館が往復できてしまうという、大変お得な「函館自由席往復きっぷ」
昨日、秋田駅で購入しておいたものです。東京では買えないので。
自由席で座れるかどうかの心配はしていませんでしたが、期待通り、ほどよい感じにすいていたので、ゆったりと特急列車の旅を楽しむことができました。
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車窓からの眺めも最高。津軽海峡を船が渡っていました。
私も一人、青函トンネルを通り抜け、北海道へ!

19時20分、ついに函館駅到着!!
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人生発の、北海道上陸です。
着いて最初の印象は……寒い!
まだ8月だというのに、この寒さ。さすが北海道。
そうして急ぎ足で、宿へと向かったのでした。


……反省。慣れない土地の旅行計画は、しっかりと。
教訓。どこでも京都のような感覚で場当たり的に行ってはいけません。
でも楽しかったです、青森。行って良かった。

(つづく)

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